2019年10月27日(日)我田の森にて、環境楽習塾「森の健康診断」が開催されました。昨年まで、里山案内人講座の連続講座ととして開かれていたものです。
今年から「環境楽習塾」と名称変更して実施。特定非営利活動法人ぎふ木と森の学校により運営されています。
今回のテーマは「森の健康診断」といことで、特定非営利活動法人杣の杜 学舎の鈴木章先生、澤田良二先生にて講座を開催していただきました。
午前中は、鈴木先生より日本の森林の現況について詳しくお話しいただきました。ポイントは
- 間伐等の手入れがされず放置された人工林が多くあること。
- 輸入材が6割以上占めていること。
- 森林で働く人の高齢化と専門的技術を持った人材不足。
- 個人所有の境界が不明で、誰の森かわからないこと。
- 伐採後に、再造林がされず放置されていること。
など、問題点を整理してお話しいただきました。
午後からは、人工林の森に入って森の健康診断実習です。我田の森のこの場所は、かつて棚田だった場所。そこに、杉・檜などがほぼ同じ時期に植えられ、その後放置されていました。樹冠も高く、光の入らない一見して不健康な森です。
ここで、人工林の混み具合を調査し、数値で適切な本数を割り出す実習を行いました。
密度調査を行った後は、実際に伐倒をする実習を行いました。間伐する際の受け口、追い口の作り方、ツルの残し方など丁寧に教授いただきました。
先生からは、とにかく安全第一。ボランティアによる伐倒で、死亡事故も起きているとのこと。私たちが行う、里山保全作業でもあらためて安全を確認しながら行う事の重要性を考えさせられました。