公益財団法人日本自然保護協会(会員約2万 4千人、理事長:亀山 章)は、自然保護と生物多様性保全に大きく貢献する取り組みに対し、その成果と尽力を表彰する「日本自然保護大賞2022」の授賞者を決定しました。
【日本自然保護大賞とは】
公益財団法人日本自然保護協会は、「自然保護憲章」制定 40周年にあたる 2014年に、日本の自然保護と生物多様性の保全に大きく貢献した取り組みを表彰する「日本自然保護大賞」を創設。本賞では、地域性、継続性、専門性、先進性、協働の観点から、生物・生態系の研究、自然保護の実践、 環境教育の推進などの優れた活動に対し表彰を行っています。
今年度は、全国各地101 件の応募の中から3 部門(保護実践部門 、教育普及部門 、子ども・学生部門 )につき大賞各 1 件が選ばれました。
【教育普及部門 大賞受賞】
教育普及部門において、私たち「里山クラブ可児」が大賞を受賞しましたぁ〜!
【講評】
筑波大学大学院教授/日本自然保護協会専務理事 吉田 正人
里山クラブ可児は、岐阜県可児市東部の里山「我田の森」において、里山保全や環境教育、希少植物の保護などに取り組む市民団体です。2000 年に、手入れが行き届かず荒廃した里山林を行政・地権者との協定を結んで環境保全モデル林として整備するなど、20 年以上にわたる地道な活動が評価されました。また、最近では耕作放棄された棚田を再生し、田んぼビオトープとして多様な生物の生息地として整備するとともに、親子を対象とした稲作体験や生物観察などの環境教育を実践されています。森のようちえん・大学・行政・企業など多様なアクターとのパートナーシップを構築している点も、高く評価されました。
*詳細は、「日本自然保護大賞 2022」ウェブサイトを参照ください。 http://award.nacsj.or.jp/